簿記2級は誰でも受かる?合格への道は甘くない、その理由と対策

簿記2級は誰でも受かるわけじゃない!

難易度は高め

簿記2級の合格率は平均20%前後で推移する。

これは決して簡単な数字ではない。

簿記3級が比較的基礎的な内容であるのに対し、2級では商業簿記に加え、連結会計や税効果会計といった専門的な論点、そして工業簿記も出題範囲となる。

学習範囲が大幅に広がるため、多くの受験者がその壁に直面し、苦戦を強いられる。

必要な学習時間

合格には一般的に200〜350時間の学習が必要とされる。

これはあくまで目安であり、簿記の知識がない状態から始める場合や、学習にブランクがある場合は、さらに多くの時間を要するだろう。

日々の学習計画を綿密に立て、継続的に取り組む姿勢が不可欠だ。

挫折しやすいポイント

特に工業簿記でつまずく受験生が多い傾向にある。

簿記3級の知識だけでは太刀打ちできない専門性や、計算の複雑さ、問題のボリュームに圧倒され、途中で諦めてしまうケースも少なくない。

また、商業簿記においても、特殊な取引の処理や財務諸表の作成など、理解に時間を要する論点が多数存在する。

独学の壁

独学での合格も不可能ではないが、その難易度は高い。

疑問点をすぐに解決できない、学習の進捗管理が難しい、モチベーション維持に苦労するといった課題に直面する。

市販のテキストや問題集だけではカバーしきれない部分も出てくるため、効率的な学習計画と、強い意志を持って取り組むことが求められる。

試験形式の変化

近年では統一試験に加え、ネット試験も導入され、受験機会は大幅に増えた。

しかし、試験の難易度自体が下がったわけではない。

むしろ、ネット試験では問題形式が多様化し、瞬時に状況判断を下す柔軟な思考力や、時間配分の戦略がより一層重要となる。

油断は禁物だ。

簿記2級の口コミ

簿記2級、工業簿記が嫌になって何度か挫折しかけた

初めて模擬を解いたときは20点〜30点のオンパレードで、これはまずいと思い問題集に戻って3周した

簿記2級は受験者から「受かる気がしない」という声も聞かれる難関資格だ

簿記3級の感覚で「働きながら余裕」とか思ってたけど、全然違った

ぶっつけ本番でできる試験ではない。カンで正解はほぼ不可能な問題形式だ